経済の迷走 2011 1 9
デフレ対策の鉄則は、財政拡大と金融緩和です。
デフレ傾向の下で財政均衡主義に陥れば、
デフレが定着するか、加速することになります。
つまり、「失われた10年」という日本病が発症します。
次に、金融政策ですが、
残存期間の短い国債の買取りは、あまり効果がありません。
(残存期間の長い長期国債の買取りが必要です)
そう言えば、一昨年の初冬に、
日本政府は、「デフレ宣言」をしたような気がしますが、
あれは、政策なしの「つぶやき」のようなものだったのでしょうか。
なんだか、世界には日本病を発症しそうな国がありますね。
それも、ひとつではなく、複数ありそうです。
日本病の確定診断には、以下のような症状が必要です。
名目GDPを気にしなくなること。
実質GDPばかり喧伝するようになること。
このような症状が出たら、日本病が発症している可能性があります。
さて、名目GDPを大きくしたいという気持ちが出たら、
このような難病は、快方に向かう可能性があります。